著者
岩佐 寧
出版者
日本保険医学会
雑誌
日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
巻号頁・発行日
vol.100, no.1, pp.35-45, 2002-09-17
被引用文献数
6

近年の医学知識,医療技術の進歩により,以前から知ちれていた疾患の概念,検査法,治療法が大きく変貌している。本論文では,虚血性心疾患をとりあげ,リスク評価の新しいアプローチ法を紹介する。最近の日本人の生活習慣の変化はインスリン抵抗性の発症を促進する。虚血性心疾患を,インスリン抵抗性を基に発症する脂質・糖代謝などの代謝異常や高血圧の結果,冠血管が形態的変化をきたし,さらに,これらの代謝異常と高血圧がリスクファクターとして作用することにより,虚血性心発作=急性冠症候群が惹起される疾患であると捉えると,脂質代謝異常,糖代謝異常,喫煙などのリスクファクターの重要性は明白である。これらのリスクファクターの評価を通じ,虚血性心疾患は逓減性ではなく,逓増性もしくは恒常性リスクの疾患であることを明らかにする。

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こんな論文どうですか? 医学医療の進歩 : 虚血性心疾患の疾患概念の変化とリスク評価(岩佐寧),2002 http://id.CiNii.jp/TsIIL
こんな論文どうですか? 医学医療の進歩 : 虚血性心疾患の疾患概念の変化とリスク評価,2002 http://ci.nii.ac.jp/naid/110004697872

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