- 著者
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保木 邦仁
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理 (ISSN:04478053)
- 巻号頁・発行日
- vol.47, no.8, pp.884-889, 2006-08-15
- 被引用文献数
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8
5月に行われたコンピュータ将棋選手権において,拙作の Bonanza が接戦のリーグ戦をすり抜け,幸運に助けられながらも優勝することができた.Bonanza の思考アルゴリズムは,チェスで広く用いられている全幅探索の手法に基づく.将棋においても,全幅探索が有効な手法の一つになり得ることが示された.本原稿では,このプログラムの仕組みを,探索アルゴリズムの概要と,特に将棋ドメインにおける futility pruning の応用に的を絞り,解説する.Futility pruning を行うことによるプログラムの棋力上昇が,次の一手問題の正答率に基づいて示された.