著者
金光 秀和
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.24-38, 2006-08-08
参考文献数
25

現在,技術者倫理が世界各国で技術者教育に導入されつつある.日本においても,技術系学協会が倫理教育に取り組むと同時に,理工系の大学や高等専門学校で技術者倫理教育が活発化している.本稿では,歴史的背景の概観を通して,なぜ技術者倫理が必要なのか,また,現在どのような技術者倫理が求められているのかについて考察する.現在の技術者倫理はアメリカにルーツをもつものであるが,各国はそれぞれ異なった歴史的背景を有している.本稿では,アメリカの技術者倫理の歴史を概観し,その上で各国の歴史的相違について考察する.そのさい,とりわけ技術者の専門職としての責任に注目する.最後に,技術者倫理の今後の展望について論じ,ヨーロッパで試みられている,技術者倫理の技術倫理への拡張の構築に注目し,技術哲学による技術者倫理の基礎づけを求める議論について考察する.

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技術者倫理の歴史や動向についてはこの(https://t.co/nqwRnwlkBR)論文が(10年ほど前の発表と古いですが)参考になると思います(無料) 特に日本における状況については3.2節を読んでください

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