著者
佐々木 宣介
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.70, pp.53-60, 2006-06-30
参考文献数
6
被引用文献数
1

本研究の大きな目標は,世界の全将棋種を対象に,ルールの変遷が各将棋種に対してどのような質的影響を与えたかを探ることである.これまで計算機による自動プレイによって将棋とその変種のデータを調べ,質的類似度についての評価を行ってきた.また,自動プレイ実験で使われる思考アルゴリズムでは駒価値の評価を利用しているが,既に廃れてしまった将棋種の駒価値の学習を強化学習の一種であるTD 学習法を適用することを提案し,実験を行ってきた.本論文では,実験対象とする変種に桂馬の働きを八方桂にする変則将棋を加えた実験を行った.また,将棋とその変種の面白さに関係する特徴として,ゲーム進行に際しての形勢逆転の頻度に着目して,自動プレイ実験によってこの頻度を調べ,比較した結果を報告する.This study explores how the evolutionary changes of the rules affect the characteristics of the games in the Shogi species. The author proposed the self-play experiment to obtain the statistical game data and analysed the similarity of Shogi variants. In this paper, the author analysed the variant of "Happoukei" (the piece KEIMA can move to all directions like the Knight of Chess). Next, the author observed the frequency of reversal on the games of Shogi variants and compared the characteristics of these variants.

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