著者
今西 由華 林 陽子 金森 康和 犬飼 隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.261, pp.31-36, 2006-09-19
参考文献数
6

愛知県と岐阜県南部の方言には、「大根→ダェーコ」、「古い→フルィー」、「鯉→コェ」、などの母音「アイ、ウイ、オイ」が連続する位置で融合して変母音となる特徴があり、よく知られていたが、現在は急速に消滅しつつある。それらを良好な録音条件で収録し保存し、またその特徴を分析することは、方言という文化遺産を継承するのに重要である。しかし、具体的に音声から特徴を抽出し、詳細に分析した先行研究は見当たらない。そこで本研究では、世代による使用の変化も含め、名古屋弁の変母音の音声特徴を抽出した。よって得られた結果は名古屋弁を具体的に分析したという研究の先駆けとして、利用できるものである。

言及状況

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名古屋の豊かでやわらかな母音も絶滅に瀕している、または絶滅状態。音声分析の研究例を見つけた。私もoiの変母音は発音できない。 https://t.co/QTgy02zqHe
@nennpa リンクの著者らによるかけんの報告書でも「この変化が、おそらく、名古屋では「みゃーみゃー」と話すと評される一因である。伝統的な発音より母音の音色が明るく軽くなっているのである。」と書かれていました。他の変母音は絶滅に近い。ひへぇれかつも絶滅寸前です。 https://t.co/QTgy02zqHe

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