著者
前原 吾朗 田谷 修一郎 小島 治幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.328, pp.53-56, 2006-10-19
被引用文献数
2

後側頭部における形状マッチング課題、位置マッチング課題遂行中のヘモグロビン濃度変化を計測した。形状マッチング課題では、実験参加者は最初に呈示された刺激の形状を記憶し、その後に呈示される刺激の形状が記憶したものと同一であるかを判断した。位置マッチング課題では、最初に呈示された刺激の位置を記憶し、その後に呈示される刺激の位置が記憶したものと同一であるかを判断した。後側頭部における酸化ヘモグロビン濃度は、位置マッチング課題よりも形状マッチング課題遂行中の方が高かった。このことから、後側頭部の領野において形状認識に関る脳活動が存在したことが示唆された。本研究の結果は、fMRIやPETを用いた研究の結果と一致しており、近赤外分光分析が認知機能の計測に有用であることを示している。

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