著者
坂井 一 黒川 勝己
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.217-230, 2002
参考文献数
32
被引用文献数
4

魚沼層群のSK110と上総層群のKd25火山灰層,およびSK100とKd24火山灰層の対比を検討した.これらの火山灰層はいずれも黒雲母の目立つガラス質火山灰層である.SK110とKd25およびその広域対比が指摘されている火山灰層については,記載岩石学的特徴や火山ガラスの化学組成から対比が検証され,さらにSK110とKd25とは,黒雲母の化学組成(Mg#=41.8-43.6)も一致する.SK100とKd24の対比については,火山ガラスに多孔質型が多いことや,化学組成の一致,有色鉱物に少量の褐れん石を含む共通性から対比できると考えられる.またSK100とKd24の黒雲母の化学組成(Mg#=26.0-36.0)も類似の組成範囲にある.なおSK100とKd24の火山ガラスや黒雲母,斜方輝石は,SK110やKd25に比べて,より低いMg#値を示す.SK100やKd24は,今後より広い地域にわたって見出されることが期待される.

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