著者
高田 洋
出版者
東京都立大学人文学部
雑誌
人文学報 (ISSN:03868729)
巻号頁・発行日
no.329, pp.65-87, 2002-03

本論文は、人々が職業名に対応してもっている職業イメージの分析を行う。職業威信スコアの適用には、職業の類似性が考慮されなければならず、この類似性を職業のイメージによって明らかにする。また、職業の威信評定の基準は、多様であり、職業名に対応して決定されることも分析する。第一に、数量化III類による分析の結果、人々の職業の威信評定の基準は、職業名ごとに異なっており、職業名に対応した職業イメージの社会的距離によって、職業の類似性は測定することができる。第二に、職業によって、評定基準の優先度は異なっており、その順序パターンによって類似性にアプローチできる。第三に、職業評定基準には、収入や学歴や責任といったものが強く要求される高地位性、仕事のやり方を自分で決められる自立性、技能や労働を必要とする技術性の三つの基準があるということを分析する。

言及状況

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差別の助長というより職業威信スコアというものは 印象心理学の統計データに近いんですよ。要は 世間一般的に職業名を聞いた時に立派な職業だと 思われるかどうかみたいなのを統計的にデータ化 したものなのですが・・・どういった年齢・性別の人達から どのくらいの規模で このデータを集めているのか あまり明確にされていない内容のものも多く、メディアや企業の 印象操作疑惑すらあるものなので 確かに ...

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