著者
住谷 裕文
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. I, 人文科学 (ISSN:03893448)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.1-20, 2006-09

ルナールの生涯を眺めるときことにショーモの村会議員に選出されて以降のショーモ,シトリー村における政治活動を無視することはできない。それどころか彼の文学作品そのものにもこの村政にたずさわった体験は影響を及ぼしている。そしていくつか傑作は書かれるもののしだいに文学活動は低調になってゆく。これはルナールが村の政治に多くの時間をとられ,犠牲をしいられたということであろうか。それともルナールにとって政治が文学よりも重要性を帯びたということであろうか。いずれにしろこの問題を考えるとき第三共和政を揺るがしたドレフュス事件をはじめとする内外の政治・社会状況,そしてレオン・ブルム,ジャン・ジョレスなどの政治家との交流を検討することが欠かせない。

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こんな論文どうですか? ジュール・ルナールの『日記』について(5) : ジャン・ジョレスーその3 : 「ジュール・ルナールの政治活動と文学の関わりについて」(第三報)(第I部門)(住谷 裕文),2006 https://t.co/cIp3B2fgJ6

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