著者
水原 紹
出版者
同志社大学
雑誌
社会科学 (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.1-21, 2007

今日普及している携帯オーディオ機器の原点はソニーのウォークマンであり、その社会生活への影響は大きい。ソニーのウォークマンは独自の技術から生まれた物ではなく、それに先行する技術として開発されたテープレコーダーやステレオ音声技術の組み合わせによるアイディア商品である。また若者の間で十分に普及しているウォークマンであるが、若者は常に感性が鋭く、最新の物に敏感に反応する。そういった若者の心を見事に掴むことに成功した商品であるばかりか世界中の音楽を聴くスタイルそのものを変えてしまった画期的商品である。その特徴は聴く場所を選ばない、つまりかつてのステレオセットのようにリスニングルームを固定することがない。またカーオーディオやラジカセよりも移動が自由である点がランドマーク商品として大きな意味を持つ。しかし携帯オーディオ機器は次の段階を迎え、携帯電話との融合が図られている。携帯にその機能が吸収され複合化商品の時代へと突入したのである。将来携帯オーディオ=携帯電話が当たり前の時代が来る日も近い。

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こんな論文どうですか? ランドマーク商品としての携帯オーディオ機器 : ソニーのウォークマンの事例を中心に,2007 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006245008 今日普及している携帯オーディオ機器の原点はソニーのウォークマンであり、その社会生活への

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