- 著者
-
西野 順二
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
- 巻号頁・発行日
- vol.2007, no.20, pp.33-39, 2007-03-05
- 被引用文献数
-
6
日本固有のカードゲーム大貧民の戦略について考察した。不完全情報多人数ゲームであり、必勝アルゴリズムの導出は難しい。自動プレイヤの終盤データベースの構築を目指し、10枚2人および10枚3人について、1枚プレイに限定して探索した。効率的な探索のため、大貧民の特性に基づいた手の同相性を定義して、パターン数の縮約を行った。パタンの縮約を行い、2人については5 741通り、3人については1 428 867通りに縮約した。探索の結果2人では3 518通り、3人では621 368通りの必勝パタンがあることが明らかになった。We introduce a reduction algorithm using hand structure under DAIHIMIN game rule. 10 cards with 2 players distribution and 10 cards with 3 players distribution are solved and shown. 2 players reduced pattern is 5,714 and 3 players reduced pattern is 1,428,867. As a searching result, the winning distributions are 5,741 patterns for 2 players and, 621,368 patterns for 3 players.