著者
唐澤 信司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.10, pp.5-10, 2007-04-13
被引用文献数
1

本文では網膜及び第1次視角野(V1)のしくみを次のように説明する.網膜では双極細胞が脱分極型と過分極型があり,光によってインパルスを出さず電位を変化しており,その電位にアマクリン細胞が間隙接合するので時間遅延したインパルスが加わり,動いた物体の像と静止物体の映像データを別にして送り出す.網膜の神経細胞と第1次視角野V1の神経細胞を接続する線路を視床で制御する.V1の眼球優位のカラムでは映された映像データの活動を短期記憶ループ群で集積し,上位の領域や他の活動領域に転送しており,他の領域に転送する際には元の短期記憶の活動を消去し,更新する状態に混入するのを防止する.脳の回路網に映された活動が解読され,海馬に集められてチェックを通り抜けた活動が実行に移される.

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