著者
大坐畠 智 川島 幸之助
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システム評価(EVA) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.63, pp.7-14, 2007-06-22
被引用文献数
1

P2P オーバレイネットワーク上では主として音楽、動画ファイルが交換されている。P2P アプリケーションは、これまでのクライアント/サーバ型のアプリケーションと比較して非常に大きなトラヒックを生成しており、ネットワークへの膨大なトラヒックの源となっている。しかし、匿名性の高い通信方式を用いているピュア型の P2P アプリケーショントラヒックの実態は、あまり良く知られていない。そこで、これを明らかにするため、まず日本で最も人気のある P2P ファイル共有アプリケーションである Winny に対するトラヒック特定方式を開発した。提案する特定方式はピア間のトランスポート層でのクライアント/サーバ関係に着目して特定を行うものである。つぎに、提案方式を用いて特定した対象とするトラヒックの特性を明らかにする。In P2P networks, it is mainly music and video files that are transferred, and it is known that the traffic volume is much larger than that of classical Client/Server applications. However, the nature of current P2P application traffic is not well known because of the anonymous communication architectures used. To solve this problem, we have developed an identification method for pure P2P application traffic, especially for Winny, the most popular pure P2P file sharing application in Japan. Our proposed method relies only on Client/Server relationships among the peers, without recourse to application header information. In addition to describing the method, we also give an evaluation of the characteristics of the identified traffic collected in an ISP.

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