著者
大川 貴之 桜井 貴文 小谷 善行 辻 尚史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.27, pp.73-80, 2002-03-15
被引用文献数
2

2人ゲームではαβ法などにより枝刈りを行って、ゲーム木の中で読む場合の数を大幅に減らすことができるが、一般の多人数ゲームでは相手が複数で、複数のプレイヤーの有利不利が入り交じったりするので、2人ゲームと同じ方法で枝刈りを行うことはできない。 本論文では、各プレイヤーの評価値の和が一定であるという仮定を設けて、多人数ゲームにおける枝刈りを行う方法を考えた。多人数・零和・有限・確定・完全情報の条件を満たすゲームとして「四人将棋」がある。 本論文では、我々が考案した多人数ゲーム木の枝刈り法を実証するため、四人将棋をプレイするプログラムを作成し、実験を行った。In this paper, we study a pruning method which searches an multi-player game tree. We concentrate here on multi-player, zero-sum, deterministic, and perfect information games. In the case of two-player game, the alpha-beta technique is used to speed up the search of a tree by maintaining cutoff values. But it is not applicable to a multi-player game, since each player has more than one opponent. Here, we introduce a pruning method in searching a multi-player game tree. Moreover, we implemented a program that plays Yonin-shogi, and we show that the method introduced here is effective in the search of a game tree of Yonin-shogi.

言及状況

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四人将棋は、私が大学に入った頃には部室にトロフィーが飾ってあり、初大会で千葉大学が準優勝をしたという記憶がある。インターネットも朧な過去の話なので退会の記録が探せないのだが、ゲーム理論の論文が出ているので何か関連はあるのだろう。 https://t.co/hBj0Wsk34a

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