著者
林 千賀
出版者
昭和女子大学
雑誌
昭和女子大学大学院言語教育・コミュニケーション研究
巻号頁・発行日
vol.2, pp.37-49, 2007-03

最近の会話でよく使用される「ってゆうか」は、「特に意味のなく表現を和らげる」表現、また「話を切り出す時の意味のない前置き」表現であると言われているが、このような用法には、本当に意味がないのだろうか。本稿では、「ってゆうか」の持つもともとの意味、つまり相手・自分の発話に対してそれを緩和しながらの形で否定する意味の「ってゆうか」そして、前件Xを後件Yで言い換えるときに使用する「ってゆうか」のような「ってゆうか」を「ってゆうか」の「意味核」と定義し、「それ自体に意味のない」とされてきたディスコース・マーカーとして使用される「ってゆうか」に意味核があることを実証することを本稿の目的とし、仮説をたてそれを実証することとする。

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