著者
堀 浩二 倉持 勝久 中林 成広
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.239-246, 1985-11-20
被引用文献数
1

エゾアオカメムシの幼虫生育にとって,インゲンマメの種子莢,エンドウマメの種子莢,小麦の穂,オオハナウドの種実およびライラックの種実が好適な食餌植物であった。アスパラガスとナナカマドの実はすくなくとも比較的若い幼虫(野外では多分幼虫の全生育期間に対して)にとって,非常に良い食物であった。若い多汁なナタネの種子莢はまた幼虫生育にとって適した食物であろう。種実をつけていないアブラナ科植物,馬鈴薯,アルファルファおよびてん菜茎葉で幼虫を成虫まで生育せしめることはできなかった。

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