著者
江下 雅之
出版者
目白大学
雑誌
目白大学経営学研究 (ISSN:13485776)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.87-98, 2007
被引用文献数
1

インターネットを利用した電子取引のなかで、近年、ネットオークションの取引額が急増している。その規模はすでに巨大流通産業に匹敵しており、個人の消費行動のなかで無視できない影響力を発揮しつつある。本研究では、稀少価値の高い漫画古書に注目し、ネットオークションにおける取引の成立過程のデータを収集、定量的に分析した。分析の結果、ネットオークションにおいて実際に入札者が競合する割合は低く、入札価格の変動を対象とした従来の入札行動は、オークション全体のごく一部の現象しか捉えていないことがわかった。他方、落札に至るオークションの割合は、最初の出品時の落札率によって決定される可能性がデータ分析の上で示された。また、落札に至る入札行動には、オークションの参加者がオークションを通じて蓄積した経験の度合いが強く反映されている可能性も明らかになった。

言及状況

Twitter (3 users, 3 posts, 1 favorites)

落とした RT @ronbuntter: こんな論文どうですか? ネットオークションにおける入札行動の研究 : 稀少な漫画古書をめぐる争奪戦の実態(江下 雅之),2007 http://t.co/n0NQE3u6
こんな論文どうですか? ネットオークションにおける入札行動の研究 : 稀少な漫画古書をめぐる争奪戦の実態(江下 雅之),2007 http://t.co/1pdLZJFD

収集済み URL リスト