著者
小笠 幸子 坂本 雅代 羽山 由美子 荒木 孝治 森川 英子
出版者
大阪府立大学看護学部
雑誌
大阪府立大学看護学部紀要 (ISSN:18807844)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.77-84, 2007

本研究の目的は,患者アドボカシー相談活動における相談者と相談対応者の関わりのなかで,対応者の援助内容と相談者のエンパワメントの形成過程について明らかにすることである。過去48事例の相談記録の中から,対応者が認識したエンパワーされたと考える相談者のポジティブな変化のみられた22事例を対象に内容分析によるカテゴリー抽出を行った。その結果,対応者の"理解・受け止め""問いかけ・振り返り""提案・指示""情報提供""支持""助言・指導"など6つの援助を通して,"相談者自身が気持ちを表出する""気持ちが落ち着く""問題の整理と意識化""問題解決方法を考える""問題解決行動への意思決定"の5つの局面でエンパワメント形成が認められた。

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