著者
池本 美和子
出版者
佛教大学社会学部
雑誌
社会学部論集 (ISSN:09189424)
巻号頁・発行日
no.37, pp.1-16, 2003-09

近年,福祉国家の再構築をめぐる論議が進む中で,その基本原理である社会連帯に注目する動きがみられる。基礎構造改革の理念にも社会連帯に基づく支援が掲げられているが,その分析は充分とはいえない。かつて19世紀末から20世紀の初頭にフランスでは社会連帯主義が提唱され,日本でも一時期,社会事業を支える思想として注目されたことがある。その際に,道徳的規範として浸透が図られるという特徴をもっていたが,今日の論議はその影響を払拭したとはいえない状況にある。道徳的規範を超えて,法規範としてどう論議を深めていくかが問われている。あらためて,過去のあゆみを振り返りながら,個人の自由のための連帯を権利として位置づけ,それにむけた国家の責任を求めていくという方向が必要である。社会連帯社会保障法福祉国家論基礎構造改革法的規範

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1920年代の日本における社会連帯論の受容がどういったものだったかを簡潔にまとめたものとして。 池本美和子「日本における社会連帯論--道徳的規範を超えられるか?」 https://t.co/exYmFxmZtl #CiNii

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