著者
田中 誠
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.77-80, 2006

ヘミングウェイの簡潔な文体は、様々な要素が絡み合って構成されていると考えられるが、その中でも、この稿ではandの使用頻度に注目をする。ヘミングウェイがandを多用しているという印象は多くの人が感じていることであると思うが、andの使用頻度は本当にヘミングウェイの作品の中で、統計的に見ても多いと言えるのか、また、最初の頃の作品と、晩年の作品では、andの使用頻度に違いはあるのかの調査をしてみることにした。コーパス作成のために選んだ作品は、The Sun Also RisesとThe Old Man and the Seaである。また、比較のために「小学館コーパスネットワーク」のWordbanksOnlineを使用し、その中のandの使用頻度を調べた。結果として、WordbanksOnlineと比較して、ヘミングウェイ作品中のandの使用頻度は、統計的に見ても高いということが分かった。またThe Sun Also RisesとThe Old Man and the Seaでは、後者の方がさらに、andの使用頻度が高いということが分かった。上記のヘミングウェイ作品においては、他の単語と比べてもandの使用頻度は高いということが分かった。

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@null CiNii 論文 -  文体論研究 : andの使用頻度を中心に http://t.co/uIMJMUflHQ #CiNii

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