著者
堀江 秀樹
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.135-138, 2008-01-15
被引用文献数
1

ホウレンソウの葉の表面に白色で球状の穎粒が頻繁に観察される.異物ではないかとの消費者の疑問に答えるため,解析を行った.本頼粒の直径は0.1〜0.2mm程度であり,葉の表面から出た突起に接続していた.白色穎粒は水には溶けず,クロロフォルム/メタノールで破壊された.硫酸アンモニウム溶液中で球にくぼみが観察された.水分は約90%含まれていた.このことから,本穎粒は,脂溶性の半透膜中に水溶液が閉じこめられたものと推定できる.本顆粒の水抽出液を分析した結果,遊離糖は含まれず,シュウ酸,クエン酸,リンゴ酸を含んでいた.

言及状況

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白色の細かい粒のようなものは、シュウ酸・クエン酸・リンゴ酸などを含む粒で、食べても何ら問題はありません。 主な成分はシュウ酸で、ほうれん草のえぐみ成分です。 ↓写真の寒締めほうれん草の写真左をご覧下さい http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/0902/mf_labo.html http://ci.nii.ac.jp/naid/110006546998

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