著者
岡本 哲和
出版者
関西大学
雑誌
情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 (ISSN:1341156X)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.11-35, 2007-01
被引用文献数
1

本稿の目的は,2005年9月に行われた第42回衆議院選挙のデータを用いて,候補者によるウェブサイトの開設とその内容に影響を及ぼす要因を,数量分析によって検証することにある.ウェブサイトの内容については,インターネットの4つの機能,すなわち,(1)相互作用性(2)情報提供(3)プレゼンテーション(4)アクセスの容易性に基づいて,その洗練度を測る指標を作成した.サイトの洗練度を従属変数としたTobitによる分析によって,日本においてもいわゆる「通常化」の現象がサイバースペースにおいて進行していること,そして選挙制度が候補者による情報発信行動に影響を及ぼしていることを明らかにする.

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