- 著者
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李 善愛
- 出版者
- 宮崎公立大学
- 雑誌
- 宮崎公立大学人文学部紀要 (ISSN:13403613)
- 巻号頁・発行日
- vol.15, no.1, pp.15-27, 2008-03-07
セマングム干潟事業は、全羅北道郡山市・金堤市・扶安郡地域に多目的用地を確保するため、万頃川、東津川河口の干潟を開発して国際貿易港を建設するため政府と農漁村振興公社が資金を出して1991年に始まった。2011年完成を予定とし防潮堤33キロメートル築造、約4万ヘクタールを開発する国策事業である。開発した土地は淡水湖、食料団地建設などを計画している。セマングムは古くからの穀倉地帯で、有名な万頃・金堤平野があり、新しい玉土という意味をもっている。1996年に始和湖の水質汚染が社会問題になり、環境団体が淡水湖予定のセマングム湖の汚染を取り上げ、干拓事業の白紙化を要求する運動が始まった。そのため1999年には干拓事業を中断し、環境影響について1年余り調査をした。しかし、2001年に政府は環境親和的に順次開発することで、干潟流失などの環境問題を最小限にとどめるとして、当初の事業目的を実現するため、干拓事業を再開した。