著者
武藤 崇
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.1-15, 2001
被引用文献数
1 1

本研究は自閉性障害児2名に対する異同概念の成立について検討することを目的とした。まず、異同概念に関する課題分析が刺激等価性パラダイムを応用して実施された。それに基づいて異同概念に関する課題が4つ選定された。さらに、4つの課題構造が分析され、訓練課題が選定された。その訓練課題では、「同じ」という概念に基づく標的反応が正の強化で維持され、「違う」という概念に基づく標的反応が負の強化で維持されるように随伴性が配置された。その結果、1名は1つの刺激セットに対する訓練のみで、異同概念に基づく反応が他の3つの課題や他の新奇な刺激セットに転移した。もう1名においても3つの刺激セットを訓練された後、新奇セットへの転移が得られた。以上の知見は「関係の概念」に対する分析・援助パラダイムへの拡大という観点から考察された。

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【自閉性障害児にお ける異同概念の検討ー「関係の概念」に対する分析パ ラダイムとその援助】武藤崇先生の論文。異同概念課題の包括的な課題分析を行いその分析に基づく援助が効果的であることを指摘。異同概念課題を複数の条件で実施して検証されたhttp://t.co/QZdbvsVwKM
【自閉性障害児にお ける異同概念の検討ー「関係の概念」に対する分析パ ラダイムとその援助】武藤崇先生の論文。異同概念課題の包括的な課題分析を行いその分析に基づく援助が効果的であることを指摘。異同概念課題を複数の条件で実施して検証されたhttp://t.co/QZdbvsVwKM

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