- 著者
 
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             島田 博祐
             
             高橋 亮
             
             渡辺 勧持
             
             谷口 幸一
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 日本特殊教育学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.40, no.4, pp.375-387, 2002-11-30 
 
          
          
          
        
        
        
        本研究の目的は、加齢および居住環境要因(入所施設とグループホーム)の適応行動に対する影響を障害程度別に検討することである。対象者は40歳以上の中高齢知的障害者188名であり、適応行動尺度(ABS)および高齢化に関する調査票を材料に用いた。結果として、(1)障害程度にかかわらず「自立機能」に50歳以降における適応得点の低下と不適応者の増加が認められ、中軽度群では「身体的機能」「経済的活動」および「責任感」に、重度群では「掃除洗濯」「仕事」および「心理的障害」の領域に同様の低下が認められた、(2)居住環境要因に関しては「経済的活動」「移動」「一般的自立機能」「台所仕事」の領域で、障害程度に関係なく入所生活者の適応能力がグループホーム生活者より低く、中軽度群での「数と時間」「言語」および「計画性」、重度群での「自己志向性」と「社会性」でも同様の差が認められた。