著者
岡 啓明己 桧垣 博章
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.54, pp.57-62, 2008-06-12

車載移動コンピュータにおけるデータメッセージの無線マルチホップ配送では、その分布が疎である領域では、コンピュータがデータメッセージを保持して移動することによってメッセージの到達率を向上させることが可能である。本論文では、車載移動コンピュータと交差点の位置を道路、と基準点からの道のりの対で表現し、これを用いてカーナビゲーションで検出した経路に沿ってデータメッセージを配送する手法を提案する。ここでは、経路探索に制御メッセージの交換を必要とせず、車載移動コンピュータの高移動頻度と高移動速度および低分布密度に対して耐性のあるデータメッセージ配送を実現する。In wireless multihop data message transmission by multiple mobile computers in ITS systems, even though in an area with sparsely distributed mobile computers, mobility of a computer with transmitting data messages helps to achieve high data message transmission ratio. This paper proposes data message transmission along a sequence of roads detected by a GPS satellite navigation system. Due to combination of dynamic determination of intermediate mobile computers and a store-carry-forward approach, higher transmission ratio and shorter end-to-end delay are achieved even with high mobility and sparse distribution.

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車載移動コンピュータにおけるデータメッセージの無線マルチホップ配送では、その分布が疎である領域では、コンピュータがデータメッセージを保持して移動することによってメッセージの到達率を向上させることが可能

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