著者
津田 一郎
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:09172270)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.176-193, 2008-09-25

海馬という大脳辺縁系に属する場所はエピソード記憶の形成に必須であると考えられてきた.また,海馬の萎縮がアルツハイマー病を導く可能性も指摘された.アルツハイマー病を起こさない,あるいはリハビリの過程で海馬における記憶形成の機構をシステムレベルで知ることは意義のあることだろう.講演では,海馬CA3の数理モデルが創発するカオス的なダイナミックスのもとで記憶の連続想起を説明することを示し,海馬CA1の数理モデルがCA3からの時系列出力をカントール集合上に表現することを示した.CA3のカオスダイナミックスは我々が提唱しているカオス的遍歴とみなされる.CA1での情報表現をカントールコーディングと呼んでいる.また,この情報はデコードできることも示す.モデルの結果を仮説としてまとめ,それらを確認する実験が行われ,部分的に実証されたことも報告する.

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