- 著者
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山田 丈美
- 出版者
- 中部学院大学
- 雑誌
- 中部学院大学・中部学院大学短期大学部研究紀要 (ISSN:1347328X)
- 巻号頁・発行日
- vol.9, pp.109-117, 2008-03
PISA調査における読解力低下の結果を受け、他教科との連携の必要性とともに、国語科独自の方策も探らなければならないと考える。他教科や国語科の説明的文章教材における図・表・グラフにもとづく読みの場合に比較して、文学的文章教材の読みについては、考え方の表明や意見の交流がしにくいとされてきたところがある。しかし、「読み取り線図」を導入することにより、自分の読みの表明と他者の読みとの交流が可能になる。2006年度小学4年生の一クラスにおける山田の実践から、「読み取り線図」方式の可能性と問題点をクラス全体および個々の児童について明らかにする。