- 著者
-
玉置 了
- 出版者
- 近畿大学商経学会
- 雑誌
- 商経学叢 (ISSN:04502825)
- 巻号頁・発行日
- vol.54, no.1, pp.41-59, 2007-07
【概要】我々は自らのアイデンティティを形成することを求めて消費を行うことがある。 我々の消費によるアイデンティティは, 消費による自己イメージの構築と消費者間の自己・他者との相互作用によって形成される。 本稿では, 第1に今日の消費者はこうした2つの行動をオンライン・コミュニティで行うことでアイデンティティ形成を実現するということを明らかにする。 次に, オンライン・コミュニティにおける消費者のアイデンティティ形成には, 単にアイデンティティ形成という自己志向の意識だけではなく, 他の消費者との情報交換関係にとどまらない心的交流をもつ関係性という意識が伴うということを明らかにする。 【Abstract】The author focuses on the act of consumer's identity formation. An individual forms his consumption identity by means of building his self-image and interaction process with himself or others. This paper analyzes consumer's Identity formation process in online Community. First, We clarify consumer's identity formation through these two behavior online Community. Second, Consumer's identity formation in online community contains not only self-oriented mind such as identity formation but other-oriented minds and relationship with other consumer.