著者
風間 規男
出版者
同志社大学
雑誌
同志社政策科学研究 (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.1-20, 2008-12

論説(Article)本稿は、政策の定義に考察を加えつつ、定義に適合した政策分析のアプローチを模索するものである。政策を参照コード(プログラム)と考え、その形成・実施過程を研究するアプローチを「ミクロレベルの政策分析」と名づけ、その可能性と限界について検討を加えた。次に、環境政策・福祉政策といった政策領域やその下位領域を政策ととらえて分析する「メゾレベルの政策分析」の可能性を探った。この分析アプローチを、プログラムの集合(政策レジーム)の観点から研究する立場と、ある政策問題をめぐる行為・相互作用が集積する場(政策空間)の観点から研究する立場に分けて、それぞれの困難性を指摘した。その上で、政策レジームと政策空間を橋渡しする役割を果たすアプローチとして、政策を関係が概念でとらえる必要性を主張し、政策ネットワーク論の有効性を論じた。

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[Simon][プログラム][政策科学][Luhmann] 「ミクロ分析で定義される政策は、組織論においてハーバート・A・サイモンが提示し、行政学において共通言語として用いられている「プログラム」概念とほぼ等しい」
[Simon][プログラム][政策科学][Luhmann] 「ミクロ分析で定義される政策は、組織論においてハーバート・A・サイモンが提示し、行政学において共通言語として用いられている「プログラム」概念とほぼ等しい」

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