著者
小澤 賢司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.333, pp.83-88, 2008-11-27
被引用文献数
11

音を聴取した際に知覚する臨場感は,録音再生の対象となる音によって,またその録音再生系の特性によって異なる.本報告では,それぞれをコンテンツ臨場感とシステム臨場感と称し,基本特性を実験的に検討した結果を紹介する.シェッフェの一対比較法による聴取実験の結果,音源が移動する音などについてコンテンツ臨場感が高いことが示された.また,システム臨場感については,良好な音像定位が得られることが高臨場感に必須であることが示された.さらに,コンテンツ臨場感とシステム臨場感を比較した結果から,両者は同等に重要であることが示された.その他に,視覚情報や再生音圧レベルが臨場感に及ぼす影響についても検討したので紹介する.

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【関連情報】 行場・寺本(2012)臨場感と迫真性,ITE http://t.co/F3b5HElYON 小澤(2008)聴覚臨場感の基礎特性 : コンテンツ臨場感とシステム臨場感 http://t.co/mVDwKwticv #fms

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