- 著者
-
渡辺 徹
- 出版者
- 新潟大学
- 雑誌
- 新潟医学会雑誌 (ISSN:00290440)
- 巻号頁・発行日
- vol.121, no.10, pp.562-564, 2007-10
新潟市民病院では,25年前から,当院で初期研修を終了した医師の希望者に対して,「特別研修医」の名称で1-3年の後期研修を行ってきた.2002年からは(シニア)レジデントに改称し,各科の研修プログラムを公開し全国公募を始めた.いままでに48名が当院で後期研修を終了し,13名が現在研修中である.後期研修として選択した科は小児科,消化器科,呼吸器科,救命科が多かった.後期研修終了後の進路は,大学医局への入局が半数強,当院へスタッフとしての就職が3割であった.当院における後期研修の問題点としては,後期研修終了後の進路について明確に提示していない点と,研修評価が十分なされていない点であり,改善が必要である.今後新潟大学や県内の各臨床研修病院と協力して,より良い後期研修体制が構築できるよう努力していきたい.