- 著者
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福士 政広
細田 正洋
杉野 雅人
南 一幸
古川 雅英
下 道國
- 出版者
- 首都大学東京
- 雑誌
- 小笠原研究年報 (ISSN:03879844)
- 巻号頁・発行日
- vol.31, pp.59-64, 2008-03
- 被引用文献数
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東京都島嶼の環境放射線および環境放射能の調査を目的として、2006年8月28日から8月30日の期間で、小笠原群島の父島と母島の空間ガンマ線線量率、天然放射性核種濃度、ラドン(^<222>Rn)・トロン(^<220>Rn)散逸率および屋内ラドン濃度の調査を行った。小笠原群島の父島・母島の空間ガンマ線線量率は、27.7 nGy/h、35.4 nGy/hで全国平均50 nGy/h より低い値であった。天然放射性核種濃度は、父島:0.88% (^<40>K)、0.22 ppm (U)、0.26 ppm(Th)、母島:0.35 % (^<40>K)、0.15 ppm (U)、1.5 ppm (Th)であった。ラドン(^<222>Rn)・トロン(^<220>Rn)散逸率は、父島:検出下限値以下(^<222>Rn)、85 mBq・m^<-2>・s^<-1> (^<22O>Rn)、母島:3.8 mBq・m^<-2>・s^<-1> (^<222>Rn)、219 mBq・m^<-2>・s^<-1> (^<22O>Rn)であった。いずれも、我々が詳細なデータを有する伊豆諸島三宅島と比べると高値を示した。また、屋内ラドン濃度は、平均値で3.7 Bq・m^<-3>で、わが国の平均屋内ラドン濃度15.5 Bq・m^<-3>の24%程度であった。