- 著者
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斎藤 忠資
- 出版者
- 人体科学会
- 雑誌
- 人体科学 (ISSN:09182489)
- 巻号頁・発行日
- vol.14, no.1, pp.41-49, 2005-05-30
我々はすでに4次元界が存在すれば時間と空間の制約を超えて臨死体験に見られる内部透視、360度視野、未来の記憶、全生涯展望といった超感覚的知覚が説明できることを考察した。さらに、何故体外離脱するときに必ず上から地上の状況を見るのか、又何故体外離脱する超意識体からは地上のものが見えるのに、地上の人間からはこの超意識体を見ることができないのかも解明した。我々の宇宙をアインシュタインの4次元時空連続体と考え、我々の4次元時空連続体を超える仕方で5次元目の世界が存在するとすれば、臨死体験にみられる上記以外の通常ではあり得ない現象も説明できることを、この小論の考察によって明らかにしたい。5次元空間の完全な知覚体からは3次元空間にあるすべてのものの内部を見ることも、3次元空間のある対象を360度の角度から同時にみることもできる。超意識体は4次元時空連続体の時間と空間の制約(距離による分離)を超えている。5次元界は我々の4次元時空界を超越しているので、我々には一切知覚できない。