- 著者
 
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             湯浅 高之
             
             藤野 [ヨシ]男
             
             手塚 裕文
             
             斎藤 憲一
             
             西村 好一
             
             小林 一日出
             
             飯渕 義久
             
             植木 清二
             
             荒井 照夫
             
             百瀬 深志
             
             西巻 明彦
             
             屋代 正幸
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 日本歯科医史学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.17, no.3, pp.136-141, 1991-05-25 
 
          
          
          
        
        
        
        そもそも神農は,約5000年前の古代中国の伝説上の医神で,別名を炎帝と尊称されている.神農は,百草をなめて薬草と毒草とを区別して人々に知らしめると共に,医学の経験をもって人々を救ったため,医薬の祖と仰がれている.神農はまた,人々に初めて農耕を教えたため農業の始祖ともいわれている.現在,東京都文京区湯島の湯島聖堂内に奉安されている神農像は,外観および像貌ともその性格をよくとどめている.このように神農が,医薬,農業の守り神として尊ばれているということは,食物と健康維持との密接な関係を示していると思われる.