著者
古市 昌一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.327-333, 2009-04-15
被引用文献数
1

米国ラスベガスで2009年1月に開催された2009CESの展示で,携帯端末やノートPCのモニタから大型の表示装置に至るまで,さまざまな機器で共通的に利用されて注目を集めていた技術の1つが,複数の接触点の位置を認識可能なマルチタッチ方式のタッチパネルであった.シングルタッチ方式のものは従来から列車の券売機等でおなじみであるが,携帯電話でマルチタッチ方式が最初に採用されたのは,2007年にApple社より発売されたiPhoneである.TVのCM等で,2本の指で巧みに画像を拡大・縮小し,指でなぞるジェスチャにより画像を動かす新しい操作法を初めて観たときの新鮮さを,多くの読者の皆さんは覚えているであろう.その後2008年から2009年にかけてはマルチタッチ方式のタッチパネルを採用したノート型PCの製品化が続いており,TV等を含む多くの表示装置がマルチタッチ方式のタッチパネルとなる日も遠くないと筆者は信じている. 今後さらにタッチパネルの大型化が進むと,会議のように多人数が協調作業する場でマルチタッチ方式が効果を発揮すると,読者の皆さんはお考えになるであろう.しかし,上述したマルチタッチ方式のタッチパネルはいずれもシングルユーザであり,大型化により多数の人が同時に操作できるようになったとしても,誰の指かをシステムが認識できないため,文字や図等を描く作業には適さないのである.会議等の協調作業の場で必須となる機能それは同時に触れている複数の指がそれぞれ誰のものであるかを認識するマルチユーザ機能である.本稿では,まずマルチタッチ方式を中心にタッチパネルによるヒューマンインタフェース研究の最前線を紹介した後マルチユーザ・マルチタッチ方式の技術紹介を通して今後の方向性と展望を紹介する.

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