著者
井上 圭二
出版者
久留米大学文学部
雑誌
久留米大学文学部紀要 情報社会学科編 (ISSN:13481010)
巻号頁・発行日
no.3, pp.25-50, 2007-03

社会調査は大学において学生に社会的な問題を解決する能力を習得させるために最も有効な教育方法である.しかし現在のところ,わが国の大学の社会調査教育においては,学部学生のための社会調査教育訓練モデルは未だ開発されていない.そのため,学部生に対する社会調査訓練は担当教員の裁量に委ねられて進められているのが実情である.現在の緊急の課題は,学部学生のための社会調査教育の訓練モデルを開発することである.本稿は,社会調査の初心者の学生のための社会調査教育訓練プログラム開発に向けての共同研究報告の一つである.本稿では,社会調査のうち,調査票調査の実験授業の過程で直面した制約や困難について触れ,それらを克服するためにどのような工夫・対応を試みたのか,について述べている.また,調査実習過程で直面する問題に対して,学生たちが自ら問題を把撞・解決しながら調査能力を獲得する様子についても触れている.そして,実験授業の結果から,学部学生の社会調査教育訓練プログラム開発にあたっての課題を7つ提示した.

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井上圭二「社会調査実習教育上の制約・困難の克服のための模索と今後の課題」2007(pdf)http://t.co/qABUI3Fv2U
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