著者
森本 聡 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.488, pp.49-54, 2009-03-16

我々は複数の高次脳機能障碍をもつ4名(以下A,B,C,Dとする)の協力でPCの操作訓練を行っている.その中でも失読症を患うCは特定の平仮名や数字などを読み取るのが困難であった.そこで平仮名の読み取りのための訓練ツールを作成し,これらのツールを行ってもらうことで失読症改善を試みた.その結果Cが読み取ることを苦手とする平仮名に特徴があることを確認した.そこでCの苦手とする平仮名を中心とした訓練ツールを作成することで読み取りの改善が可能であるか検証した.しかし,訓練ツールの正解率の向上につながることができても,平仮名の一文字に対して読み取ることの向上にはならなかった.今後,Cのさらなる苦手字読み取りの改善と訓練手法を検討する必要がある.

言及状況

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こんな論文どうですか? 注意障碍を有する失読症者のためのコンピュータを用いた平仮名読み取り訓練(注意・運動・学習の障害,HCGシンポジウム),2009 http://ci.nii.ac.jp/naid/110007324177

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