著者
駒澤 寛士 松本 敏明 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.432, pp.25-29, 2008-01-17
被引用文献数
2

視知覚能力において重要な視覚と運動の協応の能力を鍛えるために、物体の動きを予測してスイッチを押すというゲーム形式の訓練ツールを開発した.協力者は松江清心養護学校に通う小学2年生の脳性麻痺児2名で,マウスを使う事ができない.そこでインターフェイスにワンボタンスイッチを用いた.訓練を行った結果,目標とするところとは明らかに異なっているタイミングでスイッチを押すことがあった.これは,"失敗"の時のアクションが楽しい,ゲームに飽きが生じて集中力が切れた,訓練に疲れたことによって起こると考えられる.このため,押すべき時だけ押してもらう工夫が必要であることがわかった.
著者
松本 行弘 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.2633-2642, 2005-11-15
被引用文献数
2

テキスト処理において文字集合間の変換は,さまざまな問題を引き起こす可能性がある.そのような問題を回避するため,スクリプト言語Rubyに対して,複数の文字集合とそのエンコーディングを変換を行うことなく直接扱うことができる多言語テキスト処理の枠組みを実装した.この多言語テキスト処理の枠組みを利用することでEBCDIC,UTF-16,UTF-32,GB18030をはじめとする各種CESに比較的容易に対応できる.この多言語化により,Rubyを用いたテキスト処理の可能性が大きく広がる.また,この多言語テキスト処理のための枠組みはRubyに依存しないため,ライブラリとして他のプログラムにも応用できる.The character conversion between character code sets can cause various problems. To avoid these problems, we developed a multilingual text manipulation framework for the Ruby language, which the author designed. Users can easily add support for the new character encoding scheme (CES), such as EBCDIC, UTF-16, UTF-32, and GB18030. The multilingual text manipulation will broaden the application domain of the Ruby language. In addition, the framework for the multilingual text manipulation can be used for other programs, since they are idependent from the Ruby interpreter.
著者
金山 周平 金子 和弘 縄手 雅彦 伊藤 史人
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.219-224, 2020-05-25 (Released:2020-05-25)
参考文献数
10

In this study, we investigate performance of children with ADHD on normal Go/Nogo task and Go/Nogo task with video. In the task with video, it is found that the commission error has significantly decreased, suggesting that a combination of video and game-like elements are effective in suppressing behavior of children with ADHD. However, considering the characteristics of the participants in this study, the results obtained may have been attributed to ASD and may have influenced the attention direction rather than the behavior suppression.
著者
縄手 雅彦 佐藤 基次 森本 大資 藤川 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.3, pp.763-770, 2007-03-01
被引用文献数
5 3

上肢の機能に障害がありキーボードを使用して文字入力できない人のためのソフトウエアキーボードに必要な機能を検討した.アテトーゼなどにより机上のマウスを操作できない場合には文字入力はハンディマウスやトラックボールマウスを用いてソフトウェアキーボードにより行われることになるが,標準のスクリーンキーボードはキーサイズが小さく使いづらいことが問題になる.そこで,日本語入力として効率の良い50音順配列をもち,カーソル移動を移動平均法により平滑化する機能を実装したキーボードを開発した.上肢の機能障害をもつ被験者2名にハンディマウス及びトラックボールマウスを用いて文字入力実験を行ってもらったところ,移動平均を用いると文字入力が改善されることが確認された.文字入力にかかる時間には大きな変化はないものの,カーソル移動において行き過ぎることが減少し,ねらったキー上でクリックしやすくなることにより文字入力が楽になったと推測される.
著者
鶴川 直樹 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.58, pp.75-80, 2011-05-13

我々は小学3年の脳性麻痺児の協力で数の概念が向上するようなツールを作成し検証している.協力者は知的発達に遅れがみられ,足し算が苦手であった.そこで,心的数直線を参考にした「すごろくゲーム」を作成し,協力者に行ってもらった.この「すごろくゲーム」には10や5のまとまりの理解や3つの数の足し算の理解を進めるようなイベント等を用意した.これを行った結果,5や10のまとまりの理解が進んだ.また,3つの数の足し算の能力にも向上がみられた.
著者
森本 聡 田上 弘毅 藤川 浩一 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.67, pp.67-72, 2008-05-22
被引用文献数
2

地域福祉サービスセンターソレイユで社会参画のためにコンピュータ操作訓練を行っている協力者4名に共通する障碍は注意障碍で,コンピュータ操作では画面を注視して画面の変化に対応して作業することに困難が予想される.そこで,我々は分割的注意に障碍がある人のためのコンピュータ操作訓練ツールを作成し訓練を行った.ポインティングデバイス訓練と注意および記憶力の検証をするため4×4マスに配置された1から16の数字と,画面全体にばらばらに配置された1から24までの数字を昇順にクリックするTrail-Making Test的なツールを作成し各協力者に行ってもらった.訓練を重ねることでタスク完了時間の短縮や操作エラーの減少が見られた.さらに我々は画面左右に2つの黒いボールが打ち出された際に左右にある黒いバーで跳ね返すツールを使用して各協力者に訓練を行った.各協力者はこのツールを使用し訓練を重ねることでボールを跳ね返す成功回数が上昇した.今後,分割的注意の障碍のために操作に困難が見られた階層メニュー操作や文字入力修正など画面の変化に注意を向けることの必要は操作の向上改善具合をみることで,訓練の有効性を検討する必要がある.
著者
藤川 達也 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.16, pp.43-46, 2011-03-08

我々は15インチと4インチの2つの画面を使用して,画面中央に呈示された幾何学図形のオブジェクトの変化と画面端にスクロールして呈示された文章に対する注意が画面サイズに依存するか検討した.15インチと4インチの画面の文章の正解率と図形変化の検出に有意な差はなかった.主観的な評価においては,多くの協力者が15インチの画面が見やすいと回答した.しかし,実際には図形の変化に関しては4インチの画面の方が成績がよい協力者が多かった.この結果は,我々がこれまでに行った研究と一致していた.
著者
森本 聡 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.488, pp.49-54, 2009-03-16

我々は複数の高次脳機能障碍をもつ4名(以下A,B,C,Dとする)の協力でPCの操作訓練を行っている.その中でも失読症を患うCは特定の平仮名や数字などを読み取るのが困難であった.そこで平仮名の読み取りのための訓練ツールを作成し,これらのツールを行ってもらうことで失読症改善を試みた.その結果Cが読み取ることを苦手とする平仮名に特徴があることを確認した.そこでCの苦手とする平仮名を中心とした訓練ツールを作成することで読み取りの改善が可能であるか検証した.しかし,訓練ツールの正解率の向上につながることができても,平仮名の一文字に対して読み取ることの向上にはならなかった.今後,Cのさらなる苦手字読み取りの改善と訓練手法を検討する必要がある.
著者
駒澤 寛士 松本 敏明 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.434, pp.25-29, 2008-01-17
被引用文献数
1

視知覚能力において重要な視覚と運動の協応の能力を鍛えるために、物体の動きを予測してスイッチを押すというゲーム形式の訓練ツールを開発した.協力者は松江清心養護学校に通う小学2年生の脳性麻痺児2名で,マウスを使う事ができない.そこでインターフェイスにワンボタンスイッチを用いた.訓練を行った結果,目標とするところとは明らかに異なっているタイミングでスイッチを押すことがあった.これは,"失敗"の時のアクションが楽しい,ゲームに飽きが生じて集中力が切れた,訓練に疲れたことによって起こると考えられる.このため,押すべき時だけ押してもらう工夫が必要であることがわかった.