著者
杉本 モニカ
出版者
京都外国語大学
雑誌
研究論叢 (ISSN:03899152)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.323-332, 2006

2005年の日本におけるドイツ年の一つのイベントであった日本全国作文コンテストSchreib doch mal Deutschに向けて,2005年の春学期に3年次生,4年次生を対象として作文の授業を行なった。今まで習った作文作成方法から離れて,辞書に頼りすぎる癖を直して,ドイツ語らしい文書作成を習うのがこの授業の目標であった。最後まで頑張れば,学生は良い点数だけではなく,コンテストの賞品であった往復チケットを含めるドイツへの語学旅行が当たる見込みもあって,受講者はいつになく高いモティベーションを持って,この授業を履修した。そういう特別な事情のせいか,クラスの全体的な雰囲気は「授業」,というより「ワークショップっぽい」ところがあって,学生にとっては受けやすかったのではないかと思われる。実際,授業終了の時に行ったアンケートで非常に満足度の高いことに気づいて,学生を実験台に使った割りに結果が良かったと思った。また極めて参加者の多かったコンテストの8位を占めた学生がこの授業受講者の一人であったことは,担当者として一番嬉しいことである。授業で実施したFree Writing, Mind Mapping, Clusteringなどは学生にとって新鮮な勉強方法であった。この小論はそれらの教育法・学習法の内容と実践,および学生の反応と成果について報告している。

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こんな論文どうですか? Wer nicht schreibt, der nicht gewinnt! : 虎穴に入らずんば賞を得ず : ein Bericht(杉本 モニカ),2006 http://t.co/7YKmkpv1R2
こんな論文どうですか? Wer nicht schreibt, der nicht gewinnt! : 虎穴に入らずんば賞を得ず : ein Bericht(杉本モニカ),2006 http://id.CiNii.jp/et2qL

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