著者
三宅 弘志 黄瀬 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.484, pp.211-216, 2009-03-06

リンク機能は,インターネットを代表とする電脳世界でしばしば用いられる機能である.実世界に存在するリンク機能について考えてみると,バーコードやRFID等,物体を手掛かりとして情報を得る技術は存在する.しかし,これらの技術を利用しても情報の登録に手間がかかるため,個人が気軽に使用できるとは言えない.そこで本稿では,個人ユーザが手軽に利用できる,リンク機能を実世界に拡張するシステムを提案する.本システムには,本稿で述べる考察の結果から得られる条件を満たす物体認識技術を用いる.そして既存技術では実現されていない受動的な情報獲得に対応するために,複数物体の認識,物体の位置の推定,処理の高速化を行う.個人ユーザがこのシステムを利用する様々な場合を想定した実験を行い,本システムの有用性を確認した.

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