著者
三宅 弘志 黄瀬 浩一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.29, pp.211-216, 2009-03-06

リンク機能は,インターネットを代表とする電脳世界でしばしば用いられる機能である.実世界に存在するリンク機能について考えてみると,バーコードや RFID 等,物体を手掛かりとして情報を得る技術は存在する.しかし,これらの技術を利用しても情報の登録に手間がかかるため,個人が気軽に使用できるとは言えない.そこで本稿では,個人ユーザが手軽に利用できる,リンク機能を実世界に拡張す るシステムを提案する.本システムには,本稿で述べる考察の結果から得られる条件を満たす物体認識技術を用いる.そして既存技術では実現されていない受動的な情報獲得に対応するために,複数 物体の認識,物体の位置の推定,処理の高速化を行う.個人ユーザがこのシステムを利用する様々な場合を想定した実験を行い,本システムの有用性を確認した.The link function makes the cyber world such as the Internet attractive. Technologies such as bar codes and RFIDs enable us to use the link function for objects in the real world. Although users can follow the links provided by these technologies, they cannot easily make new links; the link function for objects are partially available. In this report, we propose a new system for the full link function for objects. For the better use of the link function, it is also required to find links on objects without pointing them by the camera (passive acquisition of information). The system provides the passive acquisition with the help of multiple object recognition, estimation of object positions, and real-time processing. Experimental results show that users feel that the system is useful for establishing and finding links from objects in the real world.
著者
三宅 弘志 黄瀬 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.484, pp.211-216, 2009-03-06

リンク機能は,インターネットを代表とする電脳世界でしばしば用いられる機能である.実世界に存在するリンク機能について考えてみると,バーコードやRFID等,物体を手掛かりとして情報を得る技術は存在する.しかし,これらの技術を利用しても情報の登録に手間がかかるため,個人が気軽に使用できるとは言えない.そこで本稿では,個人ユーザが手軽に利用できる,リンク機能を実世界に拡張するシステムを提案する.本システムには,本稿で述べる考察の結果から得られる条件を満たす物体認識技術を用いる.そして既存技術では実現されていない受動的な情報獲得に対応するために,複数物体の認識,物体の位置の推定,処理の高速化を行う.個人ユーザがこのシステムを利用する様々な場合を想定した実験を行い,本システムの有用性を確認した.