著者
城戸 毅
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー学会誌 (ISSN:09167382)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.45-47, 1992-11-06
被引用文献数
4

食品を加害する蛾類には,ノシメマダラメイガ・スジマダラメイガ・スジコナマダラメイガ・チャマダラメイガ・バクガ等が知られており,加工食品工場では重要な害虫として問題視されている.大型食品工場においては,工場内環境がほぼ一定であるため,年間を通してこれら蛾類の発生が見られるようになって来ている.これら蛾類の発生モニターとして最も有効であるのは,フェロモントラップとされている.食品害虫用の性フェロモントラップの利用法は,1.成虫発生の早期発見(発生予察)2.発生場所の探知・限定3.定位阻害4.大量捕獲5.未発生の高度な確認・証明が挙げられる。そこで,フェロモントラップを使用してのモニタリング調査及び防除対策を行っている某食品工場の過去3ヶ年間のデータをとりまとめて報告する.

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