著者
丸谷 宜史 杉本 吉隆 角所 考 美濃 導彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム = The IEICE transactions on information and systems (Japanese edition) (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.10, pp.2775-2786, 2007-10-01
被引用文献数
12

講義を撮影した映像(講義映像)が遠隔講義や講義アーカイブなどで利用されるようになってきたのに伴い,講義を自動撮影する研究が行われるようになっている.講義映像は講義内容を理解するためのものであるため,自動撮影では適切な撮影対象を選択することが重要である.本研究では,講義内容を理解するために映すべき被写体の組合せを規定する状況を講義状況と定義し,適切な撮影対象をとらえた講義映像を作成するために各時刻での講義状況の認識に取り組む.従来の講義自動撮影の研究では講義状況として講師位置や講師行動を考え,各時刻または決まった時間区間の画像などの観測情報から一意に講義状況を認識してきた.しかしながら本研究で想定するような講義状況では,同じ講義状況でも講師行動や講師位置は様々であるため,従来のような観測情報から講義状況を一意に決定する手法では講義状況を高い精度で認識することが難しい.そこで本研究では講師行動の頻度,講義状況間の遷移確率という統計的性質に着目し,この統計的性質を表現したHMMに基づく講i義状況認識手法を提案する.実験では実際に行われた講義を対象として,提案手法の有効性を確認するとともに,本研究で想定する講義状況に基づいて講義映像を作成し,従来までの講義映像との比較を行う.

言及状況

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こんな論文どうですか? 講師行動の統計的性質に基づいた講義撮影のための講義状況の認識(パターン認識)(丸谷 宜史ほか),2007 http://t.co/EAVeaJkOHd
こんな論文どうですか? 講師行動の統計的性質に基づいた講義撮影のための講義状況の認識(パターン認識)(丸谷 宜史ほか),2007 http://t.co/MW0DQrYms3

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