著者
梅原 大祐 田野 哲 守倉 正博 杉山 隆利
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.276, pp.65-70, 2009-11-05

デジタルデバイドや不感地帯の解消を目的として無線中継局を用いた無線アクセスシステムが検討されている.前回の報告では,各無線ノードにCSMA(Carrier Sense Multiple Access)プロトコルを実装した2ホップ無線アクセスシステムにおいて,ネットワークコーディングを適用しない場合と適用した場合の双方において,中継ノードを介したエンドノード間が隠れノードでない場合とある場合のスループットを評価した.本稿では,中継ノードを介したエンドノード間が隠れノードである場合においてスループットに対するRTS/CTS(Request To Send/Clear To Send)の効果について検証する.RTS/CTSを導入したときのオーバーヘッドを評価するため,提案スループット解析モデルにIEEE802.11aのPPDU(PLCP Protocol Data Unit)フレーム構成,IFS(Interfame Space)時間及びスロットタイムを適用する.ここで,PLCPはPhysical Layer Convergence Protocolの略である.解析の結果,オーバーヘッドの増加にかかわらず,RTS/CTSとネットワークコーディングにより高いコーディングゲインが得られることを明らかにする.

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