著者
鏑木 時彦 大毛 勝統
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.308, pp.13-18, 2009-11-19
参考文献数
18
被引用文献数
3

声門を通過する呼気の流量は、音声の実質的な音源となる。本研究では、発声時の呼気流量を精度良く推定するため、空気の粘性の影響を考慮した流体解析と、音源-声道フィルタ間の相互作用を考慮した発声モデルを検討する。空気の粘性の影響は、声帯表面の境界層という形で現れる。これは流速の急勾配であり、声門の実効的な流路の大きさや流れの剥離に影響を与える。音源-声道フィルタ相互作用は、音源波が声道を伝搬し声門付近に音圧勾配を作ることで、再び呼気流や声帯振動などの音源機構に影響を与えるものである。本論では、これらの機構を取り入れた音声生成モデルについて述べ計算結果を示す。

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音響管の問題で「空気の粘性は考えなくてよい」とか。コアな音声生成の人たちは空気の粘性を考慮してモデルを作ったりしてる https://t.co/j5qUunCzZr

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