著者
橋本 里志
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.111-123, 1984

Alucita属は広く全世界から知られ,100種以上の記載種から成る大きな属である.従来,わが国からは3種が知られていた.うち2種,ヤマトニジュウシトリバ(Alucita japonica)とアヤニジュウシトリバ(Alucita flavofascia)は日本からのみ知られ,残りの1種,ニジュウシトリバ(Alucita spilodesma)は東洋区を中心に分布している.今回,琉球列島から得られた2新種を記載すると共に,Alucita属の記載ならびに既知種3種の交尾器を図示し簡単な説明を与えた.また,日本産Alucita属を成虫の形質に基づいて,次の2つのグループに分類した.グループA:単眼を有すること,前翅のSc脈は基部より遊離すること,雄後翅にanal foldを持つことによって特徴づけられる.A.pusilla, A.japonica, A.spilodesmaの3種が含められる.グループB:単眼を欠くこと,前翅のSc脈とR1脈は基部あるいは基部から1/3の所で融合すること,雄前翅にcostal foldを持つことによって特徴づけられる.A.straminea, A.flavofasciaの2種が含められる.Alucita pusilla HASHIMOTOは白地にオリーブ色の斑紋を持つ,開張およそ7mmの小蛾である.本種は雄交尾器において,ヤマトニジュウシトリバ(A.japonica)に似るが,成虫の大きさによって容易に区別される.分布:西表島.Alucita straminea HASHIMOTOは成虫の色彩において,アヤニジュウシトリバ(A.flavofascia)に似るが,アヤニジュウシトリバから,頭部にオレンジ色の帯を持たないこと,前後翅に褐色を帯びた紫色の斑紋を欠くことにより区別される.分布:石垣島,西表島.

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記載論文はこれ http://t.co/Han18uFiF3 かな。
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