著者
下田 圭悟 行田 弘一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.118, pp.19-24, 2010-07-01

地震等の大規模な災害が発生した際,加入者電話網や携帯電話網のネットワーク等既存の通信インフラは,回線の混雑やケーブルの寸断等により利用できない場合がある.そこでこのような場合の通信手段として,インフラに依存せずネットワークを構築可能な無線アドホックネットワークの利用が期待されている.携帯端末を用いて無線アドホックネットワークを構成する場合,端末(利用者)の移動に対応し,自律的に通信経路を維持することが課題としてあげられる.また,端末のバッテリー容量には限りがあるので,接続1生を高める一方で電力をより低くすることが重要である.本稿ではアドホックネットワークを用いた場合のデータ配信率の向上および消費電力の低減を目的とし,AODVにおける経路情報保持時間とデータパケットの送信間隔を制御した場合のデータ配信率と経路情報パケット量との関係を明らかにする.

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