著者
肖 越
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学総合研究所紀要 (ISSN:13405942)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.45-66, 2010-03-25

本論は,次の四つの側面から「初期無量寿経」成立史における『無量清浄平等覚経』の役割を中心に検討した。まず,「初期無量寿経」成立史における『無量清浄平等覚経』の位置を検討した。次に,〈無量寿経〉最古訳の『大阿弥陀経』の原型を研究するにあたって,『無量清浄平等覚経』の意義を示した。次に,〈無量寿経〉諸訳の国土観の変遷を踏まえながら,『無量清浄平等覚経』の仏名としての「無量清浄」は,「浄土」の用語の元であり,『無量清浄平等覚経』が初期中国浄土教の成立において,重要な位置を占めることを示した。最後には,『無量清浄平等覚経』が『無量寿経』の翻訳に影響を与えたことを指摘し,更に中国初期浄土教の成立における『無量清浄平等覚経』の役割を纏めた。

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肖越(2010):「初期無量寿経」成立史における『無量清浄平等覚経』、佛教大学総合研究所紀要 第17号、p.45-65。 http://t.co/6ZGmjSDuUc http://t.co/Q3rYgMEdfp

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