著者
西之園 晴夫
出版者
佛教大学総合研究所
雑誌
仏教大学総合研究所紀要 (ISSN:13405942)
巻号頁・発行日
no.16, pp.19-34, 2009-03

わが国では大学の授業料高騰が教育格差と社会的格差とを相互に助長する懸念があることが指摘されている。世界的にみるならば,変動社会の出現と職能の高度化にともなって,すべての国民に高等教育までを提供することが求められており,1970 年代に国連で高等教育まで無償化することが決議された。しかし日本政府は無償化問題については奨学金などで対応するのでこの決議に拘束されないことを表明している。その後の学習に関する科学技術の進歩,ならびにユビキタス情報通信環境が整ってきたので,各国において新しい教育方法の開発が進んでいる。このような状況から協調自律学習による授業開発の方法論としてシンボリック設計法を紹介している。従来の授業開発が教育目標や教育内容が重視されていたのに対して,最近では学ぶ意味,学習活動,学習成果などのように学習者に視点をおいた方法にシフトしており,そのときの設計法を提案している。

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